音叉時計って知ってる?
音叉って知ってます?中央に3本重なってるコイツですね。
これを使って時計を作ろうと考えた奴等が居たんですよ。
勿論3本も要らず一本で良いんですけど。
一人でいいです。兄弟は要りません。
そもそも音叉時計が何で必要になったかと言えば
欧米の精密時計業界のハイソな高級高精度の会員制販売界に
東洋の訳わからん会社が突然現れてコンテストを荒らしまくったんですよ。
マン島でHONDAが表彰台を独占した如く、セイコーが荒らしたんですよ。
そんで機械の精度で争うと分が悪いと考えた某音叉会社がやる気になりました。
その会社は…
ブローバ(アメリカ企業ヤマハとは関係ありません)
えーっとアメリカの昔はすんごい大手の会社でした。
ハミルトン、ウォルサム、ブローバって
アメリカだけではなく世界に名前が轟く会社でした。
オメガのスピードマスターに積んだり、シチズンも搭載したり
並みの機械時計じゃ歯が立たない日差2秒程度の高精度を1960年代に達成しました。
NASA最初の時計コンペで構造の理解がされずオメガに負けたりもしましたが
従来のゼンマイに比べて安定性を理解されて搭載されました。
時代を先取り最先端を走ってました。
1960年代は。
そんで1970年代にクォーツが発売されて競争に負けだして
2008年付き合いの深かったシチズンに買収されてました。
でも頑張って営業してるんで2015年は創業140周年記念で
エンパイアーステートビルに引越し唯一続いてるアメリカ時計企業として
日本国内ではマイナー時計のひとつとして頑張ってる現状。
音叉を使用してるのが何より特徴的で耳を寄せて聞いてみると
『ブーーーーーーーーーーーーーーン』って音が響いているので
触れられる機会がありましたら試したら如何でしょうか?
欲しかったらヤフオクに転がってますが
稼動品を探さないと修理が難しいので気をつけて下さい。